【雑記】弱い紐帯の強み


ボブです。

突然かつ珍しく?真面目な話ですが、人とのつながり方について、僕がとても共感している考え方があります。
それが社会学者マーク・グラノヴェッターの提唱した「弱い紐帯の強み(The Strength of Weak Ties)」という理論です。

弱い紐帯の強み(The Strength of Weak Ties)

「親しい関係(強い紐帯)にある人たちは、互いに同じような情報や人間関係のネットワーク内にいる。一方で、あまり親しくない関係(弱い紐帯)の人たちは、まったく異なるネットワークに属しており、その人たちからは新しくて多様な情報が得られる可能性が高い」

たとえば、転職や新しいビジネスの機会を探しているとき、親しい友人はすでに自分と似たような環境や情報に触れているため、知っていることも似ている。
でも、久しぶりに会った知人や、趣味の場で出会った人など、そこまで深く関わっていない「弱い紐帯」の人たちのほうが、自分が今まで知らなかった情報を持っていることが多い。

このことから、グラノヴェッターは「社会的ネットワークにおいて情報の伝播や機会の創出に最も貢献するのは、弱い紐帯である」と結論づけたんです。

「弱い紐帯」はなぜ強いのか?

  • 情報の多様性:異なるコミュニティや業界に属する人たちとつながることで、自分の世界にない視点や知識が入ってくる。
  • 行動のきっかけ:弱い紐帯からの「ちょっとした後押し」が、自分を動かす原動力になることも。
  • 偶然性のチャンス:意図しない出会いや再会が、新たな発展につながることがある。

家族や親友のような「強い紐帯」から得られる安心感ももちろん大切ですが、意外と自分の世界を広げてくれるのは、数年ぶりに再会した知人や、SNSでゆるくつながっている人だったりします。

この「弱い紐帯の強み」という視点は、僕の仕事の仕方や人との関わり方にも大きな影響を与えてくれています。
電気通信やロープアクセスといった専門性の高い分野で働いていると、情報や技術、人材に関する情報は思いがけないところから飛び込んできます。
そうした“偶然のようで偶然じゃない”つながりが、結果的に仕事を前に進めてくれる。
そういった経験を何度もしてきたからこそ、僕はこの考え方をベースにして生きていきたいと思っています。

プライベートでも同じです。
久しぶりに連絡をくれた友人、たまたまイベントで隣り合わせた人、SNSで「いいね」をくれた知らない誰か。
そういう「弱いつながり」をちゃんと大事にしていくと、人生は意外と面白くなるんじゃないかと思っています。

弱い紐帯、大事にしよう!

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