【技術メモ】EN規格とは?

ボブです。
今回は現場で使う道具・装備はもちろん、日用品でもときどき見かける「EN規格」について、まとめておきます。
実際にEN規格に対応した装備を使うことは、自分自身の安全を守ることにもつながります。
現場で働く人ならぜひ押さえておきたい内容です!
EN規格とは?
EN規格(European Norms)は、ヨーロッパ地域で共通して使われている工業製品やサービスに関する統一規格です。
EU加盟国やEFTA(ヨーロッパ自由貿易連合)加盟国などで使用されており、安全性・品質・性能・互換性などが一定の基準に達していることを証明します。
✅ 要するに、「EN規格に適合=一定の安全性・品質が保証されている」ということ!
現場でよく見るEN規格の例

実際に僕たちが使うことのあるロープアクセス装備や保護具にも、EN規格が使われています。下記はその一部です。
製品 | 規格番号 |
フルボディハーネス | EN361:2002 |
シットハーネス | EN813:2008 |
ワークポジショニング及び 、レストレイン用ベルト ワークポジショニング用 ランヤード | EN358:2000 |
カラビナ | EN362 |
作業用ヘルメット | EN397:2012 |
山岳用ヘルメット | EN12492:2012 |
ロープ | EN1891 |
ランヤード | EN352:2002 |
エネルギーアブソーバー | EN355:2002 |
ロープアクセス用モバイルフォールアレスター | EN12841:2006 Type A |
下降器 | EN12841:2006 Type C |
ロープアクセス用登高器 | EN12841:2006 Type B |
山岳用ロープクランプ | EN567:2013 |
特にロープアクセスに関わる装備は、「EN規格に適合しているかどうか」が命に直結する判断材料になります。
EN規格とCEマークの違い
EN規格とよくセットで見かけるのが「CEマーク」。
この2つの関係をざっくり言うと、以下のようになります。
- CEマーク:EU市場で販売するための「通行証」
- EN規格:その通行証を得るための「審査基準」
つまり、製品がEN規格に適合していることが、CEマークを表示する条件なんです。
なぜEN規格が重要なのか?
現場にいると「安い装備もあるけど、なんとなく不安だな…」という場面、ありませんか?
EN規格があることで、以下のようなメリットが得られます。
✅ 製品の安全性が確認できる
✅ 国際的な信頼性がある
✅ 現場でのトラブルリスクが減る
✅ 説明責任・証明として使える(工事計画書にも)
まとめ
EN規格は「ヨーロッパだけの基準」と思われがちですが、実は現場の安全や作業品質を守る、国際的な基準なんだそうな。
製品選びの際には、ぜひ以下を意識して見ようと思います。
✔ EN規格に適合しているか?
✔ CEマークがついているか?
✔ 製品の性能や安全性が十分か?
現場での安心と信頼は、こうした細かなチェックの積み重ねから生まれます。